2013年4月2日火曜日

仕事をするということ


 僕が山に心奪われたのは7年前のGW。樹齢三千年の杉が生えるという奥大和は玉置山に至る山道だった。峠道を登りきり、目の前に山々が広がる景色を見た時、魂がその緑に溶けるような感じを受けた。



 樹齢三千年の杉を見るという好奇心で登り始めた山道は、当時75キロのメタボ体型でしかも普通のくつの自分にはちょっとつらかった。何度か引き返そうかと思ったけど、来た道を振り返る度に下界の景色が小さくなりちょっとした満足が得られる。ふと道の脇を見ると山鳥がいたり、イノシシの子どもが根を掘っていたりと外界では味わえない好奇心がそこにはあった。山道は楽しみを見つける訓練になる。これは日常の仕事にも通じる。

 山道はやがて天を指し、両脇の小尾根が作ると峠道をくぐる。峠の向こうの別世界から吹く風は自分を別世界に誘うようだった。風の通り道たる峠道を抜けるとそこは人間の手がかからない別世界だった。

 その景色に一瞬に心を持ってかれた。言葉にならない緑の深さ。


 …


 仕事は、大変で辛いことも多い。投げ出したくなることもあるだろう。ルーチンばかりでつまらないと感じることもあるかもしれない。そんな時でも初心を、自分の夢を、好奇心を忘れないで欲しい。自分のこころにある瑞々しさを保ち歩み続ければ、歩み続けたものにしか見えない景色がそこにはあるはず。

 何年かかるかわからないけど、夢と志を育て続け峠道の先の景色を眺めて欲しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿