2010年11月3日水曜日

ソーシャルメディアに対する他の飲食系クーポン媒体動き

先回、フラッシュマーケティングについてまとめさせていただきました。
今回は他の飲食店向けクーポン媒体(ホットペッパー、ぐるなび、食べログ)はソーシャルメディアに対して、どんな動きをしているか簡単に書こうと思います。…こちらは情報のソースがあまりないので簡単にしかかけないのですが。

1. ぐるなび、ホットペッパーが押される食べログの破壊力

食べログは、飲食界のソーシャルメディア?
ぐるなび、ホットペッパーは非常にメジャーですが、それをしのぐ勢いなのが食べログ。強力な口コミ効果は、媒体のPV数をしのぐ勢いだそうです。口コミなどでお店の雰囲気が分かり易いのがユーザーに支持されています。口コミもただの感想だけでなく

* 料理・味、
* サービス
* 雰囲気
* CP(Cost Performance)
* 酒・ドリンク

の項目を5段階で評価されます。で、これらの総合評価も数値化されます。通知表みたいですが、日本のユーザーには分かり易いかも。なので、お店の評価も3.5以上であれば、4が多いので「まあ、良いだろう」って感じらしい。
口コミとか点数評価だと

「うまくサクラを使えば偽装できるんじゃないか?」

…と、思ったりもしますが、通常サクラの人だとある特定のお店に高得点を出したりしますが、食べログでは多数のお店に万遍なく口コミを書いている人により多く加点される仕組みをとっているそうです。ですので、サクラを使った組織票には左右されにくくなっています。
ちなみに、食べログはフラッシュマーケティングも始めています。
食べログは、お店はもちろんのことホットペッパーなどの営業もお店を評価する基準は食べログでの評価の点数。口コミの内容、ユーザーの評価がお店のブランディングに影響するようになってきています。
こう見てみると食べログは、飲食界のソーシャルメディアとして君臨しつつあると言えます。


2. 顧客との対話の動き

こんな状況下、リクルートも負けてられません。
リクルートは、フラッシュマーケティングのサービス、ポンパレードをリリースしましたが、ホットペッパーで口コミ情報を追加したり、顧客に対して無償でツイッターのアカウント発行を請け負い、ホットペッパー上からそのお店のツイッターアカウントをリンクするようにしました。

例:デザイナーズ隠れ家個室ダイニング -離- HANARE 銀座店

但し、リンクが分かり難い上、メインページには最新のツイートは表示されないようです。食べログもツイッターへのリンクがあるお店があるようですが、こちらは発見できていません。食べログの場合、ページの上部に表示され分かり易いとのことです。


3. 各種ソーシャルメディアとの連携

あらためてホットペッパー、ぐるなび、食べログのお店のページをチェックしてみてください。
たまたま3媒体とも掲載されていた芋臓金山店で掲載しました。

ホットペッパー
ぐるなび
食べログ

この3つを見るとmixi、ツイッターのアイコンが共通してあることが分かると思います。
これはユーザーがいわゆる口コミ(バズ)し易いようにボタンを用意しております。ツイッターは御存じだと思いますが、mixiやFacebookのいいねボタンを押すと、その人のプロフィールの好きなもの欄お店の名前とリンクが追加されるようになります。

ちなみに各媒体が用意している連携先(11/3)ですが
・ホットペッパー
-Twitter、mixi、Facebook、Gree
・ぐるなび
-Twitter、mixi、Gree、Evernote
・食べログ
-Twitter、mixi、

食べログでは口コミがお店への評価の主軸になっていると書きましたが、「そのお店を支持しています」というサービス評判をユーザー自身に広めてもらおう(ソーシャルグラフを使って)という意図が見えます。口コミの伝播→バズへの期待が読み取れるのではないかと思います。

フラッシュマーケティングは、スマートフォン×ソーシャルメディアで情報を伝播させる力を持っていますが、既存のメディアもこのソーシャルメディアへの対応を迫られています。情報を発信し、クーポンを使ってもらう媒体から、お店の評判をお客様に伝えてもらう媒体へ移行しつつある時期かもしれません。その中で食べログは既存媒体の中では先行していると言えます。



最後に恨み言。食べログは evernoteのボタンがあります。このボタンを押すと店名や電話番号、住所などがスクラップされますが、これにクーポン・地図も記録できればなーと。まあ、それはブラウザーのアドオンを使えればできるので良いのです。要は、ケータイやスマートフォン上で記憶されたクーポンでなんで値引きしてくれないかなー。紙をプリントアウトするのは費用も掛かるし、面倒なんだよなー。せっかくEvernoteとの連携ボタンがあるのなら、エバーノートで記録したクーポンを見せれば値引きしてほしい。まあ、お店の対応の問題なんでしょうが。東京のお店は過去ケータイでクーポン見せても割引してくれるお店があったと思うのだが。うー。

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